グレー系・ホワイト系

グレー・スモーク・白色フローリング

近年非常に人気の高いグレー・スモーク・ホワイト系フローリングです。

無機質な空間、インダストリアルデザインや、カントリー、北欧風の白く明るいイメージなど人気の高い色合いとなっています。

また白系の塗料はナチュラル色として無塗装に近い仕上がりも可能です。

グレー・白系の樹種

白系のフローリングと言えば、カバ桜、メープルなどありますが、無塗装状態は白いですが、経年変化や塗装により白とは言い難い色合いとなります。基本黄色や、麦色系の色合いに変化します。

バーチ 樺桜 フローリング
カバ桜 自然塗装


無垢フローリング 樺桜
癖が無く白系で人気の樹種です。無塗装状態は非常に白く見えますが、自然塗装やUV塗装により薄い麦色となり経年変化によりさらに濃い色合いとなります。

無塗装で使用しない限り白系のフローリングは選択が難しい色となります。

天然木でグレー系になるとあまり存在しません。あえて言えばウッドデッキ材が日光に焼けてグレーに変色する感じでしょうか。

そこでインテリアに合わせてホワイト・グレー・スモーク系のフローリングを使いたい場合、ホワイト・グレー・スモーク系の塗料で着色塗装することで対応できます。

着色塗装

UV塗装(ウレタン塗装含む)と自然塗装では少し色付けの方向性が違うと思います。UV塗装では下地塗装の上に着色塗装を施すので見た目の仕上がりが綺麗に見えます。一方自然塗装は着色顔料がそのまま木に浸透して色付けするため導管などに顔料が入り込み部分的に細かな点々としたり、顔料が目立ったり、顔料が入りにくく部分的に色が薄く仕上がったりします。

白・グレー系の塗装

白系・グレー系の塗料は各メーカーで沢山の種類が用意されています。木質系のフローリングに使う塗料は基本的に杢目や木の質感を生かす半透明の塗料が大半です。

白系塗料

オスモカラー:ホワイトスプルース・白色
リボス:ホワイト
プラネットカラー:ホワイト
ルビオモノコート:ホワイト・スーパーホワイト

グレー系塗料

オスモカラー:シルクグレー
リボス:ライトグレー
プラネットカラー:なし
ルビオモノコート:スモーク・シルバーグレー・チタニウムグレーなどその他あり

ナチュラル系塗料

オスモカラー:ナチュラル・バーチ
リボス:なし
プラネットカラー:なし
ルビオモノコート:ナチュラル

白・グレー系の着色塗装は白系・ナチュラル系の色合いの樹種に相性が良い傾向にあります。

塗装例

西南桜 プラネットカラー ホワイト
西南桜
栗 ルビオモノコート スーパーホワイト
ナラ オスモカラー ホワイトスプルース
ナラ
アカシア ルビオモノコート スモーク
アカシア

濃いグレー

グレー系塗料は、ライトグレー的なスモーク系色合いから、チャコールやエボニーに近い濃いグレー系塗料まで

塗りつぶし系塗装

フローリングに用いられる塗料は基本的に半透明の塗料となります。杢目、木の質感を生かすために半透明塗料が多くなります。

この半透明が樹種によりうまく色が乗らなかったり、綺麗に仕上がらない要因となります。一部の塗料では、より顔料を強く塗りつぶしが可能な塗料もあります。

オスモカラー 白 アカシア

オスモカラー ウッドワックスオパーク

アクセントカラーにおすすめ。半透明仕上げ、塗りつぶし仕上げの両方が可能です。

色違いの幅の広いアカシアを全体的に白く仕上げ、節や木の表情を少し残した仕上げです。通常の白系の塗料では濃淡の部分もはっきり解りまた濃い部分は色が入らない部位もあります。

ウッドワックスオパーク 白を2回塗りで仕上げることで全体的に白の統一感ある色合いとなりかつ、木の表情も残ります。
※左 3回塗り:ベース2回、仕上げクリア1階

ナチュラル色

クリアとナチュラル

ナチュラル色:加工しない・自然的な。ここで言うナチュラルは、無塗装を指します。ナチュラル色は無塗装のような仕上がりと言う色です。無塗装ならクリアを塗ればと考えますが、自然オイル塗装やUV塗装などの塗装は、濡らしたような濡れ色が標準となります。

そこでなにも塗っていないような仕上がり”無塗装”みたいな仕上がりをするのがナチュラル色です。このナチュラル色は、基本的に白系の樹種のみに有効で、ナラなどでは色の濃い部分ではナチュラルっぽさが消えます。

ナチュラルは無塗装のように着色する塗装です。

クリアとホワイト

白系の樹種西南桜に白系の塗料を塗装した場合、以下の画像ほど差が出ます。

西南桜 クリアとホワイト