無垢フローリングの無塗装材の水の染み込みについて
無塗装の無垢フローリング
無垢フローリングだから無塗装で使いたいという要望もございます。ただ無塗装では汚れやシミが付きやすいので無塗装での利用は推奨していません。また水分について無塗装材はそのまま吸収してしまし膨張などによりトラブルの原因にもなります。
無垢材にとっては水分は最大の敵です。ただし、一部の油分が多い材、ウッドデッキなどで使用できる材はそれなりに水に強いものもございます。
無塗装、自然塗装材に水滴を垂らしてその染みこみを見てみました。
※水滴はスポイドで垂らしたもので、自然塗装もすり込めばこのような表面張力を発揮した状態にはなりませんが、基本的にあまり染み込みません。
材料:樺桜とアカシア
上段:樺桜無塗装
下段左:アカシア無塗装
下段右:アカシア自然塗装(蜜ろうワックス)
樺桜はナラはすぐに染み込みました。アカシアは多少は染み込みますがこれまでの樹種とは違い染み込み速度が遅く表面張力を多少保っています。東南アジアではアカシアもウッドデッキ材として使われてるようです。(アカシアは部位により浸透が異なります)
材料:ピンカド無塗装
南洋系の材料でピンカドです。ピンカドはデッキ材でも利用され港湾施設の重構造材や海中の建造物にも利用されるぐらい耐久性があります。非常に油分の多い樹種のため無塗装状態でも水を弾きます。
こちらは非常に寸法安定性よく無塗装での利用も可能かもしれません。木が非常に硬く店舗の床に最適ですね。(ピンカドは油分(樹液?)も豊富で無塗装だと滲みでてきます)
非常に短時間での簡易的な実験なのでこれが全てではございません。
撥水ワックス:アウロ No.171
自然オイル塗装に当ワックスを上塗りすることで撥水性を高めることができます。
オイルワックスを塗布した木材の上に塗ることで撥水性をさらに高めることができる商品。キッチンやトイレ、脱衣所など水の影響を受けやすいところにおススメのワックス。
- 亜麻仁油
- ▲ヒマシ油
- ▲カルナバ蝋
- ▲蜜蝋
- ▲乾燥材(コバルトフリー)
アウロNo128塗装し完全乾燥後に片側にNo.171を塗装。塗装面にシャワーをかけて実験しました。
左がNo.128後にNo.171を塗装、右はNo.128のみ
水の浸透が解りやすいように野外で発色を調整した画像です。