Category: 商品仕様について

乾燥工程で含水率を低くし寸法安定性を高めたモノが床暖房対応材として扱われます。

通常の無垢フローリングは、含水率が10~12%で出荷されるように製造されます。含水率が高ければ乾燥・湿気に対して木が水分を吐き出したり、吸ったりして膨張縮小を繰り返します。床暖房では強制的に床を温めるため無垢材に対して非常に乾燥が進んだりして、木の伸縮が大きくなります。

そこで、床暖房対応は予め含水率を低く製造してこの木の伸縮を少なくすることで床暖房での利用を可能にしています。さらに、裏面の加工によりソリなどを軽減します。

含水率を低くするには通用より多く人工乾燥することで低く抑えます。それにより製造コストが高くなり床暖房対応材は高くなります。また使用する部位についても基本的に柾目の材のほうが伸縮が少なく、より安定性の良い材を使うことで価格も高くなります。

床暖房対応用に特殊加工されたサネ部分

樹種によりチークのような元から寸法安定性の優れた樹種は床暖房対応でなくてもある程度利用できます。(低温水式など)

しかしながら、無垢材の床暖房対応材でもやはり床暖房で利用する場合ある程度の隙間が発生するのでそれについてはご理解が必要となります。
複合フローリングは、元々基材部分の安定感はありますが、さらに安定感を上げるため床暖房対応は、合板部分の構造を伸縮の起きないように張り合わせて製造されます。