サーモ処理材製造用の特殊炭化窯
サーモウッド処理材について
サーモウッド技術で製造された木材で、寸法安定性・腐食性などに非常に優れた構造に変化させます。
サーモウッド技術は、フィンランドで発明された技術で薬剤に頼らずに水と空気で木材の耐久性を高める加熱木材処理技術です。
- 防湿度性:熱処理の過程中、吸湿性の高い木繊維が熱処理中分解し、木材の吸湿性が下がリ、サーモ材の平衡含水率は未処理木材より40%も下がります。
- 安定性:熱処理後、吸湿性と木材の内応力低下によって外部の水分、負載の影響が低下します。したがってフローリングの膨張、収縮、変形、割れが非常に少なくなります。
- 耐久性:木材の炭化過程中複雑の化学反応によって、糖分、蛋白質が無くなり、木材の腐食菌、変色菌、虫、白蟻が入り難く、材木が長持ちします。処理温度が高いほど耐久性も高くなります。
- エコ性:木材炭化処理過程は全て物理処理(水蒸気と温度)なので、一切化学成分は使用していません。また炭化過程で木酢が発生し、室内の殺菌作用と匂い消しの効果も有ります。
- 省エネ性:木材炭化後、木材内部構造改変、熱伝導率低下、また木材内部の空洞が広がりと密閉性の為、断熱性・保温性が高くなり、省エネにもなります。
サーモ材:炭化木材
英語で書くと、Carbonized Wood 日本語では炭化木材
そのネーミングから炭っぽいイメージがあります。製造は材木を特殊炭化窯で処理し、材木そのものを改良し、水に強い安定性のある材と生まれ変わります。その工程は炭を作る工程と似ていて上記のようなネーミングが付けられています。
特殊炭化窯を検品のついでに製造工場を見学させていただきました。
木から出るタール?で窯はベッタリしています。
窯内です。当然ですが、撮影時はただの空間です。
ここで製造られた、材木をフローリング工場でフローリングへと加工されます。
サーモ処理材はもともと、野外での利用を前提に作られた技術です。ここの工場でも、椅子や、プランターなど作られてました。
サーモ処理材フローリング
サーモウッド処理材を室内で利用する場合、木の柔軟性や質感を残すため野外使用時より低めの温度で処理します。野外使用時は220~240度で処理し、室内利用は180~200度で処理されます。高熱乾燥処理の影響ですべての材は濃い色合い(茶系、こげ茶系)に変化します。